Windows版において特定の環境下でクライアントが正常に起動できない問題について(7/2)
現在、Windows版において、DirectX 11モードで起動した際に、ご利用のパソコンの環境によっては、エラーが表示されてクライアントが正常に起動できない問題が発生していることを確認しております。これまでの調査により、今回の問題は、描画制限の上限値を90fpsに制限したことが悪影響を及ぼしていると判明いたしました。大変ご迷惑をおかけしており誠に申し訳ございません。
現在、暫定対応として、急ぎパッチ5.0前の状態に巻き戻し、エラーで起動できない問題を回避できるよう準備を進めております。緊急性が非常に高い最優先事項として準備を進めておりますので、いましばらくお待ちくださいますようお願いいたします。目途が立ち次第あらためてお知らせいたします。
また、今回の問題および今後の対応、描画制限の上限値を90fpsに制限した理由について、ご説明させていただきます。
■今回の問題について
今回、パッチ5.0において、描画制限の上限値を90fpsに制限させていただきましたが、それを超えるリフレッシュレートに対応しているモニタとグラフィックカードの組み合わせや設定により、90fps制限が悪影響を及ぼし、一部の環境においてクライアントが正常に起動できない問題が発生してしまいました。システムの根幹となる部分の変更でしたが、モニタやグラフィックカードなどを含め、様々な組み合わせがある中で広く対応できる処理になっておらず、また、様々な環境での検証が不足していたこともあり、今回の問題を公開前に発見することができませんでした。誠に申し訳ございません。
■描画制限の上限値を90fpsに制限した理由について
ファイナルファンタジーXIVは、新生版を制作することを決定した際に、その当時の様々な環境やその後の状況を考慮した結果、60fpsで安定して動作することを前提として制作を開始いたしました。しかし、ここ数年、モニタの性能が飛躍的に伸びてきており、60fpsをはるかに超えるハイスペックなモニタが登場してきました。その結果、高いfpsでプレイした場合に、コリジョン抜け(地形データが正常に処理されず、地形をすり抜けてしまう症状)やアクションの計測が正常に行われないなどの問題が稀に生じるようになりました。
クライアントやゲーム処理の調査・分析を行った結果、90fpsまでであれば安定して動作すると判断し、今回パッチ5.0のタイミングで上限値を90fpsに制限させていただきました。セーフティのために制限させていただいたにも関わらず、逆にご迷惑をおかけすることとなってしまい誠に申し訳ございません。
■今後の対応について
将来的には、上限値を制限しない形で対応できるよう検討してまいりたいと考えておりますが、解決には長期的な開発が必要となりますので、まずは暫定対応として、急ぎパッチ5.0前の状態に巻き戻し、エラーで起動できない問題を回避できるよう準備を進めております。緊急性が非常に高い最優先事項として準備を進めておりますので、いましばらくお待ちくださいますようお願いいたします。なお、巻き戻しにより描画制限の上限値がなくなる状態とはなりますが、直近で致命的な大きな問題に発展することはないとは考えております。もし、コリジョン抜けやアクションの計測が正常に行われないなどの問題が生じた際には、ご利用の環境情報を含めて不具合のご報告を頂けると大変助かります。
このたびは、多大なご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫びいたします。
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