絶オメガ検証戦における不正行為について

パッチ6.31で実装された「絶オメガ検証戦」のワールドファースト競争において、外部ツールが使われてクリアされたことが内部リークされて騒ぎになっていた件について、開発よりコメントが出ています。

 

絶オメガ検証戦における不正行為について | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone

皆さんこんにちは、ファイナルファンタジーXIV プロデューサー兼ディレクターの吉田です。

パッチ6.31においてリリースされた「絶オメガ検証戦」において、残念ではありますがいくつかの不正に関する情報がコミュニティ上で確認されています。その調査/対応などについて、お伝えさせていただきます。

攻略における外部ツール使用とその調査、ペナルティ付与の実施について

「絶オメガ検証戦」の攻略において外部ツールが使用されているとの情報が広がっている件については把握しており、別途頂いている通報、自己申告等の内容も踏まえ、現在調査を進めております。

調査のうえで外部ツールの使用が確定となった場合には、アカウント一時利用停止(サスペンド)やアカウント永久利用停止(BAN)などのペナルティ付与を実施いたします。ただし、その処罰内容については、他の事例と同様に、皆さんに公開されるものではございません。これは処罰をしない、あるいは処罰を隠したいという意図は我々には無く、あくまでもペナルティとは運営から個人に対して下されるものであり、公表するものではないという考えによるものです。予めご了承ください。

過去の”絶”にて判明した不正事例にも、我々はペナルティ付与を実施しています。調査が行われ、事実が確認できた場合には、一切不問にはしておりません

外部ツールの使用禁止について

以前にもお知らせしたとおり、ファイナルファンタジーXIV利用規約において『外部ツールの使用は一切禁止』となっています。これは、これまでもこれからも、改めての告知が無い限り変更されることはありません

一部、「吉田はツールの使用を容認している、だから使っても構わない」といった主旨の第三者投稿が散見されますが、吉田は一度もツールの使用を認めたことはございません。外部ツールに関する方針、あるいはポリシーなどについては、過去に投稿/放送致しました下記の内容をご確認ください。

クリア時カットシーンの不正公開について

「絶オメガ検証戦」クリア時のカットシーンが、クリアされていない段階で動画投稿サイト等に公開されたことを確認しております。この内容について調査を進めた結果、公開環境においてプレイヤー側から巧妙に偽装された不正な情報パケットが送信され、「愛用の紀行録」でカットシーンを再生するためのキャラクターの再生条件フラグを操作されてしまったことが原因でした。これにより、「愛用の紀行録」でカットシーンが再生される結果となり、それを動画撮影して投稿されたものとなります。不正パケットへの対応が不十分であったこと、申し訳ございません。

過去行われていた不正行為を踏まえ、カットシーンリソースのクライアントへの展開タイミングを調整するなどの対策を実施しておりましたが、上記手法により対策済みのカットシーンリソースを不正に取得されてしまっておりました。引き続きさらなる対策方法を検討し、取り締まりを含め、これらへの対応を強化してまいります。

なお、該当の不正行為をしたキャラクターは特定され、アカウントに対してペナルティ付与を実施しております。

一部不正動画の流出について

上記とは別に、公開されている環境では撮影不可能な映像がごく一部に出回ったことを確認しております。情報のリークについては、情報の取り扱い、コンテンツへの入退出、録画等について対策を強化しておりますが、当該動画は内部からの流出が疑わしい状況です。こちらについても、徹底的な調査を続けており、対象者が特定でき次第、厳しく処罰を行っていきます。

対策は続けておりますが、皆さんの攻略の楽しみに水を差すような行動が発生しておりますこと、誠に申し訳ございません。こちらについても、引き続き意識面の徹底も含め、対策強化を進めてまいります。

最後に

前回の「絶竜詩戦争」に続き、今回も外部ツールによる騒動となり、僕個人としても非常にがっかりしています。FFXIV全権指揮を任されている人間として、対策や取り締まり強化、それらツールの使用を控えていただくよう、啓蒙を続けていくことは当然として、いちゲーマーとして皆さんの試行錯誤や、クリアへの努力を応援していただけに、とても残念です。

非公式ではありますが、クリア速度を競うワールドファーストレースについても、当然把握しており、クリアチームが複数出そろった際には、その正確なクリアタイムなどを確認し、それをお知らせすることでコミュニティの皆さんのサポートを行ってまいりました。ですが、以前の告知でご報告したとおり、当面の間、それも控えさせていただこうと思います。

公式としてレイドレースを支援すべき、レギュレーションを決めるべき、というお声も拝見しておりますが、こちらについても、まずは開発/運営チームで議論が必要な状況であることから、今後の検討課題とさせてください。

“絶”シリーズは、FFXIVの中でも最高難度を誇るバトルコンテンツであり、外部ツールを一切使用せずクリアできることを確認してリリースをさせていただいています。ですが、外部ツールの使用を前提とした攻略が行われるのであれば、そもそもこれら高難度のバトルコンテンツを開発する意味も無くなってしまいます。外部ツールを多用して攻略速度を競うことに、何の意味があるのか、ゲーマーとしても理解に苦しみます。

引き続き、外部ツール使用を行わずに攻略を続けてくださっている多くの皆さん、常に配信しつつ攻略へと試行錯誤を繰り返してくださっている皆さん、こういった事態となり本当に申し訳ございません。ですが、開発/運営チームは、皆さんの熱意をしっかり受け止めさせていただいております。どうぞ、体調管理等には充分お気をつけて、引き続き絶オメガ検証戦の攻略に臨んでいただけますと幸いです。

今回、外部ツール不正使用が調査によって明らかになった場合、少なくとも僕は、当該チームをワールドファーストチームとは認めません。

ファイナルファンタジーXIV プロデューサー兼ディレクター

吉田 直樹

 

ちょっと驚いたのは、「公開されている環境では撮影不可能な映像」について「内部からの流出が疑わしい」点で、おそらく開発組織内を指しているのだと思われます。外部委託先の一部なんでしょうが、スクウェア・エニックスですらそんなモラルの低い組織(人物含む)に委託せざるをえない状況というのは恐ろしいことだなと思いました。

難易度云々でワールドファーストというのは、(もう何年も前にも言ったことではありますが)それでプレイヤー間のヒエラルキーを煽る手法自体に賛成しかねるためコメントは差し控えます。

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