ご注意

以下の記事は 2013年6月5日 以前に書かれたものです。
特に2013年以前の記事は旧FF14に関する内容であり、現在の新生FF14で存在しない仕様や内容が異なる仕様も存在します。過去情報の振り返りのために残していますが、内容にご注意いただきあくまで参考にとどめて下さい。

レガシー鯖移転についての吉田Pコメント

新生FFXIV レガシーワールドの移転先選択について

新生FFXIV レガシーワールドの移転先選択について

皆さんこんにちは、新生FFXIVプロデューサ兼ディレクタの吉田です。

かねてより旧FFXIVプレイヤーの皆さんにお伝えしてきた通り、今回、新生FFXIVサービス開始にあたり、 グローバル運営品質向上のため、これまで日本のみのデータセンター運営だったものを日本だけでなく、 北米/欧州向けのデータセンターを併設させて頂くことになりました。

このデータセンターのグローバル化により、旧FFXIV10ワールドの分配を行い、旧FFXIVプレイヤーの皆さんには、 ワールドの再選択をお願いさせていただいている状況です。 基本的に旧FFXIVすべてのプレイヤーに等しくワールド再選択をさせていただくことにしましたが、 今回の再選択方法の意図について、疑問の声や誤解も一部寄せられているため、吉田からご説明させていただきます。


■複数のデータセンターへの対応■

まず、なぜ今回データセンターを二つに分けたのか、その根本から説明させていただきます。 (面倒な方はこの項目の最後の7行を読んでいただければ幸いです) FFXIVは日/英/仏/独の4言語対応であり、ワールドワイドにサービスを提供させていただいていますが、 旧FFXIVでは皆さんのプレイデータの保存や、ゲームサーバの運用は日本でのみ行ってきました。

しかし、全世界のネットワークマップを俯瞰して見たとき、日本という場所は、極東に位置するかなり末端に当たり、 世界各国からアクセスする場合、データは超長距離を移動することになってしまいます。 世界中を走るネットワーク網は、それぞれ異なる通信業者の通信網をつなぎ合わせて成立しており、 単純に距離が遠ければ、その分だけ経由する通信業者の数も増え、結果的に通信業者の方針によって、 データは最短距離を走らないケースが多々あります(隣り合う通信業者同士仲が悪いとかもあるのです……)。

この通信業者間をデータが移動する際に、データの一部欠損があったり、遅延が発生することこそ、 パケットロス(通信遅延)の主な原因となります。また、単純に距離が遠ければ、プレイヤーの皆さんのマシンから、 FFXIVサーバへデータが到達する時間が長くなり、かつ、サーバから皆さんへのマシンへ結果を戻す際にも、 同じだけの時間がかかってしまいます(しかも行きと帰りでルートが違ったりもします)。

単純に言えばプレイヤーの居住地とデータセンターの距離は、近ければ近いほど高速で、快適に遊べる、ということです。

旧FFXIVにも新生FFXIVにも「蛮神イフリート討伐戦」というバトルコンテンツがあります。 このイフリートは「エラプション」という場所指定の強力な技を使ってプレイヤーを窮地に追い込みますが、 エラプションは事前にグラフィックス表現により「どの場所に攻撃が発生するか」が見えるように設計されています。 つまり「見てから避ける」ことが可能なわけです。それがこのコンテンツの面白いところでもあります。 ところが、通信距離が長い場合この「見てから避ける」が通用しなくなってしまうケースが存在します。 つまりプレイヤーの画面では避けているのに、サーバ上の処理ではすでに「当ってしまっている」というケースです。 開発チームは「想定通信速度」を決めてバトルコンテンツを作成していますが、日本と北米/欧州では、 あまりにもネットワーク通信の距離差が激しすぎ、コンテンツ側だけではカバーできないのが当時の状況でした。

幸いにもイフリート以降のエンドコンテンツは、旧FFXIVプレイヤーの皆さんに楽しんで頂け、 新生でもこうしたコンテンツを作成していくにあたり、やはりこの「通信格差」を無くさない限り、 世界中のお客様に、等しく高品質なサービスを提供できないと判断しました。 そもそも住んでいる地域で有利/不利の極端に出てしまうゲームをプレイしたい、続けたいとは思わないと考えたのです。 これが弊社初のチャレンジではありますが、日本以外にもデータセンターを設置し、 等しくグローバルサービスを提供させていただこうと決断した大きな理由となります。 今後も新生FFXIVのサービス提供地域が増えた場合、データセンターはさらに増える可能性もあります。


■旧FFXIV10ワールドデータセンター振り分け■

LEGACYと設定した旧FFXIVの10個のワールドは、今回のご報告にあるとおり、 日本(JP)と北米/欧州(NA/EU)の二つのデータセンターに振り分けをさせていただきました。

この振り分けはそれぞれのワールドに属するすべてのアクティブアカウント/休眠アカウントをそれぞれ計測し、 みなさんがどの地域からプレイされているか、その人数比率はどのくらいかをきっちりカウントして決めています。 JPに属することになったLEGACYワールドは、単純に日本人プレイヤーの比率が非常に高かったということです。 逆にNA/EU側に属することになったLEGACYワールドは、西海岸、東海岸、イギリス、フランス、ドイツの方々が 多いワールドということになります。

その上で、以下のポイントに気をつけて振り分け数を決めています。

1.同時接続者数5000を上限に1ワールドを構成する

新生FFXIVの1ワールド同時接続者数(キャラ数ではないのでお間違えなく)は5000を上限に 処理計算をおこなっています。新生FFXIVはコンテンツファインダーの実装により、複数のワールドから プレイヤーをマッチングし、快適にパーティコンテンツをお楽しみいただく予定ですが、 それはあくまでもインスタンス化されたコンテンツでのお話です。

やはりフィールド上をすれ違うプレイヤー数、同ワールド内でのコミュニティ、フリーカンパニーメンバーの数、 MMOとしての要素を考えると、できるだけ1ワールドには沢山のプレイヤーが存在することが望ましいです。 ですので今回ワールドを振り分ける際には、集計したそれぞれのリージョンのプレイヤー数が、 集まっていただきやすいであろう適正数に振り分けた結果となっています。 ギチギチに詰め込むのではなく、それぞれのワールドにはちゃんとゲタを履かせてありますので、 その点についても、単純計算はしていませんのでご安心ください。

2.復帰プレイヤーの予測

次にシミュレーションしたのが旧FFXIVのプレイを中断されており、新生のタイミングで、 「FFXIVに復帰してくださる可能性のあるお客様」の数になります。 すべてのキャラクターの最終セーブ時間とそのキャラクターの各クラスレベルを調査させていただき、 「Lv50キャラ所持ナシ」「1クラスLv50」「1クラスLv30以下」「全クラスLv50」など、様々な分類をし、 恐らく「1クラスのみLv30以下」などの方は、復帰されるにしても復帰先に新規ワールドを選ぶ確率が、 かなり高いだろうなど、多くの予測を立てました。 そこでLEGACYワールドへの復帰キャラ見積もりをした上で、その数値を加えても1ワールドの同接数が、 上限を超えてしまわないかどうかなど、細かくシミュレーションを行いました。 (ちなみに140万キャラクター以上あります。ニコニコ超会議2で14万と発言していますが桁間違いでした)

3.ワールド統合ではなくワールド分離であること

旧FFXIVでは一度ワールドの統合をさせて頂いた経緯があります。 その際には併合先のワールドと吸収されるワールドの相互関係を作り、他に移動先選択の意思のある方のみ、 移動をしていただくというフローで統合を行いました。 ですが今回の場合、1つのインターナショナルワールド(全言語のプレイヤーがいる状態)を 二つに分離することから、前回と同じ手法を取ることができません。 よってJPとNA/EUの2分はどうしても避けられないという前提に立つ必要がありました。 JPとNA/EUのいずれにもミラーワールドを設置するという案も検討しましたが、 前述したようにワールド内の同接人口が少なくなってしまうことや、更なる再統合の可能性発生、 物理的距離の遠いデータセンター同士、効率よくサーバハードウェアが運用できないなど、 リスクが高すぎ、皆さんにも負担を強いることになるため、取りやめとしました。

4.各地域からのデータ通信速度計測とプレイ地域

今回データセンターをJPとNA/EUに分離し、特にNA/EUのデータセンター設置場所については、 世界中の多くの場所からデータ速度をテストして、慎重に決めさせていただいています。 特にEU圏はEUとひとつに括るのが失礼なくらい、多くの国が存在します。 イギリス、フランス、ドイツだけでもインフラ事情は異なりますので、各地域からデータセンターへの速度を計測し、 十分なサービスが提供できる保障の上に、データセンターを建設しています。 ですのでどうぞEU地域の皆さんは、ご安心いただければと思います。

また、公表こそしていませんが、FFXIVは4言語対応といいつつ、実に多くの国からプレイして頂いています。 スペイン語圏、ポルトガル語圏、カナダ、オーストラリア、シンガポール、インド、アラブ諸国…… こうしたプレイヤーの皆さんも、今回のデータセンター設置によってプレイの選択肢が広がります。

こうした国の皆さんも今回のデータセンターへの振り分け時に、しっかり考慮させていただきました。 また、多くの国の皆さんが、今回のワールド移動でプレイの快適なデータセンターを選べることも、 とても重要な1要因と考えました。


■積極的なアナウンスと検討時間の準備■

既にモルボルからの投稿にもありますように、βテストフェーズ3から旧FFXIVアカウントをお持ちの方すべてが、 新生FFXIVのβテストにご参加いただけるようになります。 また同時に、そのアナウンスと今回のワールド選択について、しっかり個別メールにて全通知させていただきます。 LEGACYワールドがオープンとなり、旧FFXIVのキャラクターをプレイした場合、 みなさんは、ちょっとした特別なオープニングと共に最終セーブ状態からFFXIVが再開されます。 LSはそのまま、フレンドリストも未承認でそのまま、コミュニケーションがとって頂けるよう配慮させていただきました。

また、どのリージョンのプレイヤーも、新規キャラクターをそれぞれのデータセンターワールドに作成して頂ければ、 JPのデータセンターとNA/EUのデータセンターの体感通信速度差をβテストフェーズ3中にお試し頂けることになります。

もちろん、移動を余儀なくされるプレイヤーの皆さんには、多大なストレスをおかけしていることを認識しており、 心より申し訳なく思っています。その分だけ、それぞれのコミュニティ内で、移動先の検討をしていただけるよう、 できるだけアナウンスや告知などで、このワールド選択をお知らせさせていただき、 βテストフェーズ3中のインゲームやThe Lodestone上で、協議していただける環境づくりはするつもりです。


■最後に■

今回のワールド移動先選択に当たり、ご不満や疑問点はおありと思います。 ですが、今回の方法は持てるデータのすべてを使ったシミュレーション、協議時間、施策、アナウンスなど、 じっくり時間をかけて精査してきた結果です。

このNA/EUデータセンター設置は弊社にとっても、非常に大きなチャレンジです。 ですがこれにより、世界中でひとりでも多くの方に新生FFXIVをプレイしていただけるようになれば、 結果的にプレイヤー数が増加し、いただいた収益で更に大規模なアップデートや、迅速なパッチリリースが可能になります。 こうして得た収益は皆さんのプレイにしっかりとフィードバックさせていただきますので、 どうぞ、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

  • 久しぶりの長文投稿だが、いかんせんワールド移転についてはスクエニ伝統の下手さが出てしまっている。前回のワールド統合の騒動の教訓が何も活かされていないといえるだろう。
  • 問題の第1点目は、推奨統合先などを表示しなかったことだろう。前回の統合でも、当初はバラバラに行き先を選んでくださいという案だったのだが、大騒ぎの結果統合先が指定され、それを希望しない人のみが移転先を選択できるように変更された。過去に吉田Pが折れたケースとしても特筆すべき項目だろう。
  • 一度その騒動を経験しているにも関わらず、今回もまた当初案では統合案ではなく、また推奨移転先なども表示されていない。どうもコミュニティの反応を見ていると、この推奨移転先表示を行えというのが比較的目に付くようだ。ただしノイジーマイノリティという言葉もあるように、現在ベータフォーラムなどで発言しているのはごく一部のプレイヤーに過ぎないため、そこでの議論をベースに判断されると今度は(現状の各自希望案でいいと思っている)サイレントマジョリティ層が騒ぎ出すことになるだろう。
  • 第2点目は、事前説明もなしにいきなりロードストーンに公式掲示を行ったことだろう。しかも現行版プレイヤーのデータ移行に関する掲載も同時にやってしまったため、プレイヤーの中での混乱が加速してしまったとも言える。現行版プレイヤーにとってみると、何やらよくわからないが「βテストフェーズ3から新生開始直後はやらないといけない作業」が一気に出てきたわけだから、混乱も致し方ない。
  • しかもすべての現行版プレイヤーが現在もロードストーンを見ているわけでもなく、ましてやスクエニアカウント認証があるβテスターフォーラムにいたっては、一度もログインしたことのない現行版プレイヤーもいると思われ、特に「時代の終焉」以降連絡が取れないメンバーを抱えるLSマスターにとっては気が気ではないだろう。
  • 吉田Pが「積極的なアナウンスと検討時間の準備」などと釈明したところで、すでに終焉からも半年以上経っているのだから、いきなり「フェーズ4までに選んでくださいね^^」とやればコミュニティがどうなるかについて、想像力が欠如していたとしかいえない。
  • いくらE3直前でいろいろな作業でパンパンだったとしても、これはかなりいただけない。コミュニティチームなりがもう少し丁寧な露出を考えるべきだったのではないかと思われる。
  • スクエニの取るべき策としては、下記のようなものが考えられる。
    1. 【ロードストーンの書き込み制限の緩和】:スクエニは、ロードストーンが2012年9月30日時点の課金者しか書き込めないのを忘れているようだ。またLSフォーラムについてもログインしていなければ見れないエリアもあるし、守秘義務対象なのか判断がつかないためそちらに書いているLSも多いだろう。
    2. 【βテスト フェーズ3での現行版アカウントの自動開放】:応募してようがしていまいが、勝手にログインできるような状態にした上で、対象者にメールを送り手続きが必要な旨の周知徹底をすべきだろう。
    3. 【守秘義務制限の解禁】:最後はこれだろう。どこまで書いていいのかが曖昧なまま、とにかくβテスト関係のことを書くとBANされるというイメージのみが広がっている。結果的にβフォーラムに書き込みできる人のみが会話する形になっており、βテスト中は離れようと考えていたような人はまったく阻害されている。
  • なおどのワールドに集まるかについては、過去に守秘義務範囲内に入ると判断した状態のままである(と思われる)ため、移転先を話しあうために集まるワールドの相談自体もβフォーラムで行う他ない。滑稽なことだ。
  • 現行版キャラクター引継ぎを行う場合の告知やゲーム内での案内がどうなるのかがまったく見えてこないが、現行ワールドの半分が北米やEU設置に変更されレイテンシーが落ちることがわかっているため、大半のテスターは新鯖でのプレイを優先すると思われる。結果的に運営が空想しているような邂逅はほぼ生まれないだろう。
  • 恐らく、下記ロードストーン開放と同時にβテスト フェーズ3のワールド名に関する守秘義務解除も行うと思われるが、14日というのはβテストフェーズ3の開始日と重なっている。βテスト開始時のドタバタで、それどころではなくなるのは目に見えている。到底日本を代表するネトゲ運営会社のやることではない。
  • この後、ロードストーンは開放されることが決まった。

    2013年6月14日から、現在の契約状態にかかわらず、The Lodestoneヘのログインが可能になります。

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