新型コロナウイルス感染症のFF14開発への影響について、吉田Pのコメントが出ています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるFFXIV開発/運営への影響について | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone
皆さんこんにちは、ファイナルファンタジーXIVプロデューサー兼ディレクターの吉田です。
現在、世界中で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が拡大しており、罹患された方々、その他様々な影響を受けられている皆様に、心からのお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い回復をお祈りしております。
感染拡大防止・予防の観点から、FFXIV開発/運営チームがある日本(東京)でも、緊急事態宣言が発令され、強い自粛要請が出るなどの状況となっています。それらによって、サービスの運営やパッチの開発がどのようになるのか、ご心配されていらっしゃる方も多いと思われますので、吉田から現状についてお伝えいたします。
なお、このお知らせは4月10日現在のものであり、状況は刻々と変化しているため、変動の可能性が非常に高いことをご承知おきください。
パッチ5.25はメジャーパッチである5.2開発中に開発とデバッグが進行しており、最終調整と検証が完了できたため、当初予定通りのリリースを行うことができました。しかし、実情としてはギリギリの進行で、パッチ5.25リリースに際しては、在宅勤務や自宅待機期間と重なり、一部スタッフによるリモートと安全確認の上での出社によって対応が行われました。
全世界の開発協力会社の方々や、分散デバッグに支えられているFFXIVの開発ですが、ここにきてパッチ開発スケジュールに大きなダメージを受けています。理由は以下の通りです。
- 東アジアおよび欧米諸国の都市封鎖(ロックダウン)によるグラフィックデータの制作遅延
- 欧米諸国の都市封鎖によるキャラクターボイス収録の遅延
- 東京開発チームの在宅勤務/自宅待機による発注や開発の遅延
- 運営チームおよびQAチームの在宅勤務/自宅待機による稼働低下
これにより、当初6月中旬に予定していた次期メジャーパッチであるパッチ5.3は、スケジュールの遅延が確実な状況であると同時に、遅延が2~3週間で済むのか、1か月単位となるのか、現時点では予測が立っておりません。
アップデートを楽しみにお待ちいただいているプレイヤーの皆さんには、大変ご迷惑をおかけいたしますが、クオリティの伴ったアップデートやコンテンツ内容を充実させるためにも、開発/運営チームの健康とメンタリティを最優先し、事態の推移を見つつ、あらためてスケジュールの精査を行わせていただきたく存じます。ご理解いただけますと幸いです。
なお、公開ワールドの運用については、吉田も含め、各自宅からのリモートワークで運営が可能になっています。一部GMサポートやインフォメーションセンターの対応に、通常時と比べ一部遅延が生じることと思いますが、世界中のプレイヤーの皆さんに、継続してプレイしていただくために、しっかりと各ワールドの運営は続けていきます。こちらについては、ご安心いただければと思います。
公開ワールドで発見された不具合などについては、修正やメンテナンスが困難になる場合があります。その際には告知の上で、後日あらためて修正を施していく予定ですので、この点も併せてご承知おきください。
最後に、余談ではありますが……
今のところ、僕も開発/運営チームも元気です。パッチ開発の全面再開に向け、在宅勤務にて、各自業務やリモートワークのテストを行っています。世界的に自粛ムードが漂っていますが、個人的には外出を控えつつも、宅内でできることを、『楽しむ』気持ちや、『笑顔』は忘れないようにしたいな、と思っています。それらの気持ちまで自粛してしまうと、気持ちが沈んでしまいがちです。このような状況ではありますが、だからこそ普段行かないコンテンツへの挑戦や、育成できていないジョブのレベリングなど、FFXIVの世界で仲間や友達と共に笑い、大いに楽しんでいただけますと幸いです(未体験の貴方にはフリートライアルというものが……)。僕ももう少し対応が落ち着いたら、ふらりと散歩キャラで皆さんに会いに行くつもりです。次回プロデューサーレターLIVEについても、できれば実施したいと思っていますので、元気にエオルゼアでお会いしましょう!
まとめると次のようになるかと思われます。
- 開発・運営チームは健康
- 5.25はギリギリの進行だったがリリースできた
- 6月中旬予定であった5.3については遅延しそうだが、それが「2~3週間で済むのか、1か月単位となるのか」は現時点では予測が立たない
- 公開ワールドの運用については問題がない
ということで、あくまで4月10日現在での情報ですが、5.3はやや遅れそうだということで少し残念なお知らせです。日本だけで考えるとまだまだそこまでの状況には思えない方もいるでしょうが、我々がプレイしているグローバル版は、多言語版であり、ボイス収録ひとつをとっても日本だけでなく世界中で驚くほどたくさんの人が関わって開発・リリースされています。
開発・運営チームがバタバタ倒れるようなことがあれば、それこそダイレクトに次のパッチやひいては次の拡張ディスク(既に企画・設定など先行作業チームは6.0向けに大忙しだろうと思います)までも支障をきたすことになるので、(世界中での状況を鑑みれば)そうではない現状を確認できただけでも良しとせざるを得ないと思います。