ホワイトレイヴンについて
- 5周年の新生祭で報酬として配布されることがアナウンスされている「ホワイトレイヴン」について、すでにレガシーの方も少なくなっているようなのでまとめておきます。
- なお2012年夏のことでもあり、管理人自身もすでに忘れていることのほうが多いため、誤りを含んでいることがあるかも知れません。その点はご容赦頂き、ご指摘を頂ければと思います。
- どういう報酬品なのか?
- 第七霊災関連で実装されたバトル「紅月下の戦い」のクリア報酬アイテムです。
- 当時のクエストの並びは次のようになります。「おわりの名は希望」が第七霊災関連クエストのラストクエストであり、ストーリー的にはこの後モードゥナでの「カルテノー平原の戦い」(旧FF14ワールドダウンイベント)があり、”時代の終焉“トレーラーへと続いたのです。
「月下の闘い」(ネール戦)-「おわりの名は希望」-「紅月下の闘い」(ネール戦ハード)
- その後の「紅月下の闘い」については、完全にエクストラクエストの扱いとなっていました。
紅月下の闘い
※このバトルコンテンツは、ストーリー上の矛盾をはらんでおり、コンテンツ後のストーリー展開は、クエスト「月下の闘い」と同じものになります。シナリオ上クリア必須なものではありませんのでご注意ください。また、「ネール・ヴァン・ダーナス誅殺戦(ハード)」は現行ファイナルファンタジーXIVのバトルコンテンツ中、最高難度となっていますので、シナリオクリア後のスペシャルバトルとしてお楽しみください。
- メインクエスト報酬品なのか?
- 第七霊災は旧FF14のメインクエストではありません。
- 上記したように、新生へ移行するに伴いダラガブを落下させるという一大イベントを補完するためのクエスト(イベント含む)群のひとつ(バトルコンテンツ)です。
- 当時、旧FF14開発陣(田中P・河本Dの旧体制)によって実装されたメインクエストは、かなり中途半端な形で途切れていた状態でした。これはおそらくリリース後に順次実装の予定だったのでしょうが、ご存知の通りその後開発体制変更(前任者田中P・河本Dの解任および、吉田Pのプロデューサーならびにディレクター就任)があったため、すべての実装計画が凍結されました。
- その後新体制下において、1.新生計画、2.現行版(旧FF14の終息)の並行開発が行われることとなり、第七霊災は新生へ向けた旧FF14世界(第六星暦)の終末を描くものとして旧FF14に実装されていったのです。
- 「紅月下の戦い」は、そのいちばん最後に実装されたバトルコンテンツです。上記したようにエクストラクエストであり、「シナリオ上クリア必須なものではありません」と注意書きされ、さらに「現行ファイナルファンタジーXIVのバトルコンテンツ中、最高難度となっていますので、シナリオクリア後のスペシャルバトルとしてお楽しみください。」とまで書かれていました。新生後でいえば、難易度はさておくとして「大迷宮バハムート:侵攻編」の零式(アチーブメント称号報酬のみ)に近い存在と言えるかも知れません。新生へと続くシナリオ上はクリアする必要がなく、さらには矛盾すら含むもので、数カ月後にはすべての旧FF14のシステムが停止され破棄されるという状況において、終息へと向けた旧FF14開発陣の最後のこだわりのようなものではなかったかと思います。
- 誰が入手できたのか
- 第七霊災は、ある意味新開発体制でのメインクエスト続編的なものではありますが、「紅月下の戦い」が実装されたパッチ1.23aの時点ではほとんどのプレイヤーがプレイを中断もしくは終了してしまっていました。
- これは新生に向けて旧FF14で課金が行われていたためでもあり、旧FF14(+α)にお金を払う価値がないと多くのプレイヤーが判断していたためともいえます。それもあって当時のスクエニは、レガープランを含めたレガシーキャンペーンを展開し、3ヶ月間課金をすることで将来に渡ってのレガシー料金を保証するという宣伝を行っていました。
- ※なぜ、プレイヤーも激減しており、魅力も乏しくてロクに集金できそうもない当時の旧FF14で課金を行ったのかはよくわかりません。推測でしかありませんが、一部では「株主への新生FF14開発の説明のため」であるなどと囁かれていました。ただし、実際に株主総会でそのような説明があったとは聞いていませんし、わずかな課金額で説得できるとも思えません。むしろ当時スクエニとしては看板タイトルであるファイナルファンタジーシリーズをこけたままにはできないという思いのほうが強かったでしょうし、何が何でも復活させるという強い意志が特に新生開発陣にはあったように思います。それは旧FF14に課金してわずかな小銭を回収する程度では補えないほど資金を必要とする行為でもありました。
- この期間に実装されたのがマウント「グゥーブー」を呼び出すホルンであったり、「紅月下の戦い」であったのです。
- 整理すれば、レガシーキャンペーン中(=旧FF14課金中)のラストクエストの後の、エクストラバトルクエストの報酬アイテムということになります。この時に下記のような表明をしていたため、今回の問題が起こっているとも言えます。
※グゥーブーは現行版の運営中にのみ入手でき、新生時には入手できません。
A: 「紅月下の闘い」はメテオストーリーの中でのみプレイできるということで企画したもので、シナリオ的にも破たんしてしまいますし、その約束で課金をさせていただいたものでもあるので、現行版の間だけのものになります。
- 新生で入手できることの問題点
【記憶違いでしたので、混乱を防ぐため折りたたんでおきます】(クリックで展開します)
- ※追記:英語フォーラムで明記されていたようです。下線部に従えば、「約束違反」ということになります。下線は引用者(=管理人)によるもの。なお英語フォーラムでもこの議論が行われており、ページ数はすでに75ページに及んでいます。
Sorry for the delay while we got confirmation for you all — the White Ravens will not be obtainable in A Realm Reborn.
May we have quick clarification regarding the White Ravens (earrings)? – Page 7
(参照元:http://forum.square-enix.com/ffxiv/threads/373237?p=4756869&viewfull=1#post4756869)
- ※追記:英語フォーラムで明記されていたようです。下線部に従えば、「約束違反」ということになります。下線は引用者(=管理人)によるもの。なお英語フォーラムでもこの議論が行われており、ページ数はすでに75ページに及んでいます。
- どうすればいいのか
- フォーラムで多くの方が書かれているように「見た目は同じだが、アイテム名(アイテム番号)が異なるものをイベント報酬品とする。例えば”ホワイトレイヴン・レプリカ”などを配布する。」というのがすでに実装も済んでしまっているであろう現時点では、一番の理想形ではないかと思います。
- いちレガシープレイヤーの思い
- 管理人は、大変幸運なことながら最後までフレンドに恵まれ、「ホワイトレイヴン」を取得したひとりです。
- 旧FF14の最後は、「あれプレイしてるの?(笑」と言われるような状況で、今思い出しても季節イベントでも人がいなかったり、フィールドにも人がおらず、エンドコンテンツとして実装された旧カッターズクライや旧オーラムヴェイル前に、わずかにお馴染みのメンツがいる程度の過疎り具合でした。
- かたや新生FF14は断片的ではありますが華々しい情報が流れてきている中、わざわざ旧FF14をプレイする人などかなり奇特な人たちであったと言えます。さらに課金されて以降は一層人が減ったのが実感できる状況でした。「紅月下の戦い」は、そのような状況の中実装されたこともあり、LSメンバーやフレンドがいない人の中には取得を最初から諦めた人も多かったようです。
- 「紅月下の戦い」自体は、バトルシステムが根本的に異なる(まったくの別ゲーム)ため単純には比較できませんが、いま考えればギミックの難易度などは、現在のエンドコンテンツとは到底比べ物にならない程度のものです。
個人的な主観によります。私自身すでに記憶が曖昧になっている上、オンラインゲームの難易度は個々人の練度やパーティメンバーとの相性などにより大きく変動します。なにより重要なのは、紅月下の難易度がこうだったから、今回シーズナルイベントの報酬にするのを止めて欲しい、ということではないのです。
- その意味でも、最後まで残った仲間とのラストバトルでしかなく、逆に現在の高難易度コンテンツよりも深い感慨があります。また新生のタイミングでサーバー移転を選択できたこともあり、旧FF14の最後を一緒に戦ったメンバーと現在は一緒にプレイできていないレガシープレイヤーも多いのではないかと思います。新生前にMMORPG自体を辞めると宣言したフレンドもいますし、NAに設置された海外DCへと移ったフレンドもいます。彼らと一緒に、第七霊災の迫りくる旧FF14の世界でプレイしたあの期間は、もう二度と蘇るものではないのです。※もちろんこうした思いは特別にレガシー(旧FF14)だからというものではなく、すべてのネットゲームに共通の思いだと思います。
- 「ホワイトレイヴン」というアイテムは、その当時を思い出させてくれるアイテムではありますが、決してそれ以上のものではありません。上記したように進んでミラージュプリズムしたくなるようなものでもないため、ずっとしまいこんだままのレガシープレイヤーも多いのではないかと思います。フォーラムでも書かれていましたが、他の人から見ればなんでもない小石のようなものです。でも本人たちはいつまでも捨てられない。たまに目に入ると当時のフレンドたちとの何気ない会話などが鮮明に思い出され、胸が少し痛くなる大切なアイテムです。できれば新生FF14サービス終了までそっとして置いて欲しかったと思います。
このニュースをどう思いますか?【 y 35 : n 4 】