皆さんこんにちは、ファイナルファンタジーXIVプロデューサー兼ディレクターの吉田です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、
FFXIV 北米ファンフェスティバルはどうなるのかというご心配の声を多く頂戴しております。
これについて、吉田から現状をお伝えいたします。

約半年後の11月にサンディエゴで開催を予定していた北米ファンフェスは、
苦渋の決断ではありましたが、中止という判断をさせていただきました。

新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえながら、本日まで様々な準備を進めていたものの、
現段階では感染拡大防止・予防の観点から、来場者の皆さんや演者の皆さん、
ファンフェスに関わる社内外スタッフの健康と安全の確保をお約束することができないため、
大変残念ではありますが、中止の判断をさせていただきました。
楽しみにお待ちくださっていたプレイヤーの皆さん、大変申し訳ありません。

しかしながら、11月と発表していたサンディエゴでのファンフェスは中止となりますが、
次回ファンフェスティバルの北米での開催を完全に断念したわけではありません。
2021年前半での別日程・別候補地での開催を目標として、既に動き出しを行っております。

今後、各国や各都市での安全に係るガイドラインや指示などにより、
開催に対して様々な制限を設ける可能性がありますので、リアルでのイベントだけでなく、
オンラインでの開催など、その他の形態での実現も含めて検討しております。
こちらは決まり次第あらためてお知らせいたしますので、お待ちいただければ幸いです。

なお、12月の日本ファンフェス、来年2月の欧州ファンフェスについては、状況を見つつ準備を進めておりますが、
今後の新型コロナウイルス感染症の終息具合などをしっかり見極めていくつもりです。

何よりも重要なことは、単に開催することではなく、
『プレイヤーのみなさんと開発・運営チームが一体となって、心から楽しめるイベントを行うこと』だと考えています。
こちらも開催に関して変更など、お知らせがある場合には、すみやかにお伝えいたします。

プレイヤーの皆さんにFFXIV尽くしの祭典を安心して楽しんでいただくべく、あらゆる可能性を探りながら検討を行ってまいります。
どんな形であっても、しっかり皆さんと共に楽しめるファンフェスを実施していくつもりですので、続報をぜひお待ちください!

さて、皆さんがもうひとつ気にされていらっしゃるであろう、
次回メジャーアップデート『パッチ5.3』の開発状況についても、少しだけ触れておこうと思います。
現在、開発チームは大部分のスタッフが在宅での開発業務環境を整え、開発テストサーバーへの自宅からのアクセス、
データ更新、新規開発の実装を行えるようになりました。

この状況になる前の開発出力を100%とした場合、現在の開発チームの出力はおおよそ85%~90%くらいとなっています。
残り10%程度は、在宅におけるネットワーク環境の影響や、デバッグ効率、
あとは心理面の影響が大きく、ここからはじりじりと引き上げていくことになります。
停止に近かった開発はフル稼働状態となっており、来週後半からはリリースに向けた
僕の「プロデューサー/ディレクターチェック」と呼ばれる、シナリオやコンテンツの実機プレイでの調整が始まります。

QAチームだけは、どうしても場所の問題が大きく、100%に近い稼働拡大は6月上旬からとはなりますが、
それも巻き返しを図っていくよう、各所協力の上で準備を進めていますので、リリースに向けてFFXIVチームは大きく前進しています。
当初6月16日のリリースを予定していたパッチ5.3は、1か月強の遅延は確実な状況ですが、
1日も早くリリースできるように開発を進めています。
リリース日の想定が確定でき次第、改めてお知らせさせていただきますので、こちらも合わせてお待ちください。

最後になりますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された方々、
その他様々な影響を受けられている皆様に、心からのお見舞いを申し上げるとともに、
一日も早い回復をお祈りしております。